コナコーヒー名人オーナー
Manny’s Farm

Kona のHolulaoa区に位置する農園の山の斜面はビーチに向かって伸びている、その農園の主人はManny、自然農法に誇りを持っている。コーヒーに陽があたり過ぎないよう注意しながら日陰で温度を調節(shade grown)し、育てたコーヒーの実は一粒一粒が非常に大きい。わたしたちは、ご主人にこう尋ねた。ローストしたコーヒー豆の一粒一粒がこんなに大きのに、なぜコーヒー生豆を機械で選別しないの?これだったらExtra Fancyグレードでしょう? 「多くの同業者はハイグレードの豆を、いい価格で販売したいから、他の産地のコーヒー豆を混ぜるため、コーヒーの味が変わってしまう。」と強く語った。だからこそMannyは単一農園産で最高品質の豆を消費者に提供したい。豆の大きさだけでなく、産地も大事なので、彼は豆の大きさにこだわらず、もちろん、豆もブレンドしない。単一農園産で大粒揃いの、良質なコーヒー豆を実らせるため、日々努力を惜しまず、頑張っている。

コーヒー農園の中には、いろいろな果物の木がある。柚、グレープフルーツ、ライム、龍眼、また砂糖きびなど。そして、蜂の飼育して花粉の受粉を促進しながら、コーヒーに異なる香りと味を加える。 「なぜあなたのコーヒーからはこんな特別な香りがするんだろう。ってよく言われるけど、まぁ、果物の木の根とコーヒーの木の根が地面の下で結婚しているんだと思うよ、と答えるんだ」とMannyは笑いながら、語った。

霧だらけのコナ地域において、ナチュラル製法にこだわるには、少なくとも21日はかかる。豊かな経験により、正確に天日干しの度合いをコントロールし、干した後、さらに丁寧にカビの生えた豆や虫食い豆などをハンドピックして、欠陥豆のせいで品質が損なわれないようにしなければならない。これにより、最高のコーヒーを皆さまの手にお届けすることができる。こうしたこだわりを持ち続けることにより、2012年より、ハワイ州のカッピングコンテストでなんども優勝した。さらにフランスでのテストに参加。一気にチャンピオンの栄冠を持ち帰った。Mannyの話を聴きながら、われわれは職人としての誇りに輝くまなざしを見た。

ハワイ州カッピングコンテストで一等を受賞
Jose & Berta

アメリカの新移民。幼いころは祖父母たちのコーヒー栽培を見ながら育った。その記憶をたどりながら Jose夫婦はピッカーから始め、栽培などをゼロから学び少しずつ経験を積み重ねてきた。いつか自分たちの農園を作りたいという夢を抱きつつ、遠いアメリカ本州から来た。その間いろいろあって、 KA’Uに根を下ろす。最初は各農園でバイトをしながら知識を習得。数エーカーからはじめ、失敗を繰り返しなんども挑戦。ようやく、80エーカーの規模まで手を広げ、ついに、2015年にハワイ州カッピングコンテストで一位を受賞。その後、何回もコンテストで賞をとっている。

話しをするうちに、Bertaの品質へのこだわりを強く感じた。彼女によると、 過去に、かなり低価格でコーヒー豆の取引をしたことがあったが、結局そのコーヒーは不味いと不評、だれも買わなくなった。そのときの経験を深く反省し、あれ以来、価格競争はしないと決意。いまでは品質と顧客体験を大事にしている。

Jose & Bertaは嬉しそうにわたしたちを新しく購入した農園に案内してくれた。彼らの有機コーヒー農園。 有機とは適当に宣伝できるものではないと、Bertaは語った。この農園で土地の整地から栽培までに使用した肥料は全て政府機関で認定されたものだ。そして、今年、やっと植樹できるまでになった。来年我々が再び訪ねた時、ともに美味しい有機コーヒーを味わえることを期待できる!

農園での仕事は未明から始まる。 Jose & Bertaは互いを見つめ合い、思いやりつつ、言葉を交わせずとも分かり合っている。夜になると、家族があつまり灯の下で豆を手選別する。「大変でしょう」と聞くと、Bertaは、「全然」と答えた。それは家族が皆一緒に集まり、おしゃべりする時間なのだ。それも彼女にとって一番大切な時間。これは愛が込もったコーヒー。 Jose & Berta家族の溢れんばかりの愛をしみじみと感じた。

從產地到美味
コナコーヒー
名誉殿堂入り人物
Manny’s Farm
ハワイ州
カッピング
コンテストで
一等を受賞
Jose & Berta